【女性必見】美肌になるためには筋肉が鍵だということが発見される

2018年、ポーラ・オルビスグループのポーラ化成工業株式会社の『美と筋肉 ~筋肉に秘められた美肌作用~』という研究が第30回国際化粧品技術者会連盟(IFSCC)世界大会にて発表されました。今回の発表によって、筋トレをしている人は比較的美肌効果が高いという可能性が出てきました。

今回は、どのような理由で美肌効果が高いと言われているか、どうすれば美肌効果があがるのかという内容を書いていきたいと思います。

研究内容超訳

時間がない人向けにこの研究内容を超訳すると、体重に対して体幹と下半身の総筋肉量が多い人ほど、顔のシミが少ない
という内容です。

たまに歳を重ねても、まったくシミがなかったり、肌がきれいな人っていますよね。
一方で、日々のスキンケアを欠かさず行っているのに、シミが気になりだしている人もいます。

この2者の違いが、筋肉量なのかもしれません。

なんで筋肉が多いと美肌効果になるの?

『美と筋肉 ~筋肉に秘められた美肌作用~』によると、以下の通り筋肉が多い人ほど、シミが少ないと以下のようにまとめられています。

最先端テクノロジーを用いたゲノム研究(GWAS)により、シミができない体質の人は、生まれつき筋肉の性質が異なる可能性があること、また、体重あたりの体幹と下半身の総筋肉量が多い人ほど、顔のシミが少ないという事実を明らかにしました。

参考:ポーラ化成、世界的に権威ある化粧品技術者学会にて発表美肌体質の秘密-筋肉が“鍵”を握ることを発見

また、同研究ではこの要因として、筋肉から分泌される物質のマイオカインのなかの一つ、マイオネクチンが関係しているといいます。

では、マイオネクチンとマイオカインはどのようなものなのでしょうか?

マイオネクチンを知る前に、マイオカインについて知ろう

マイオネクチンが何かを知るには、まず、マイオカインについてして解く必要があります。

マイオカインの名付け親はデンマーク・コペンハーゲン大学のベンテ・ペダーセン博士で、博士が実験中に運動をした筋肉からIL-6」という物質が大量に放出されるという研究を発表したことから始まります。

これを皮切りに、一気に筋肉から出るマイオカインに関する研究が始まり、2016年だけでも100本以上の論文が発表されています。

中には、

  • マイオカインが発がん性を下げる
  • うつ病の症状が抑えられる
  • 記憶力が向上する

等の内容もあり、注目されている研究分野の1つでもあります。

マイオカインの一種であるマイオネクチンがメラニンを抑制し、シミを予防してくれる!?

この筋肉が分泌するマイオカインの一種が、マイオネクチンです。
マイオネクチンは血液成分として体を循環して皮膚に運ばれ、シミのもとであるメラニンを抑制する働きを見せたそうです。

さらに、筋肉量が多いほどシミ・シワ・毛穴の目立ち・色ムラなどが少ないことも明らかになっており、筋肉が肌に関する美容効果が高いことがわかりだしています。

参考:ポーラ化成、世界的に権威ある化粧品技術者学会にて発表美肌体質の秘密-筋肉が“鍵”を握ることを発見

どうするればマイオネクチンは増えるの?

さきほど記載をしたように、筋肉量が多いほど美肌効果が高いことがわかっています。

手っ取り早く筋肉量を増やすためには、より大きい筋肉が多い部位を中心に筋トレをするのが一番効果的かと思います。

鍵は体幹と下半身の筋肉量

では、筋肉量が多い部位というのはどこでしょうか?
研究内では下半身と体幹と書かれていますが、この体幹をもう少し分解すると、腹筋と胸襟、背筋に分けられます。

一般的にこれらの部位の中でも大きい筋肉は背中かと思われますので、今回の場合は下半身と背中を鍛えるのが効果的だと私は考えます。また、特に女性の場合は後ろ姿を気にされる方が多いので(実際に当ジムでもそうです)、今回はこちらにフォーカスをしたほうがいいと思い、書いていきます。

それでは、背中と下半身のトレーニングについて見ていきましょう。

マイオネクチンを増やす筋力トレーニング種目〜背筋編〜

背筋は大きく分けると、広背筋と僧帽筋にわけられます。(大円筋とか菱形筋とかもあるだろ!という方、気持ちはすごくわかりますが、今回は大きい部位を中心に書いています)

今回は広背筋を鍛える種目を2種紹介しようと思います。

ラットプルダウン

ひとつ目は、ラットプルダウンです。

手順として、以下の方法で行います。

  1. マシンに深く、パッドが太ももの付け根につくように座る
  2. バーを肩幅+拳2つ分くらいの幅で握る(わかりにくい人は、腕をおろしたときに肘が90度になるくらいの手幅で行う)
  3. 背中の上部を少し反り、胸を張る
  4. ゆっくり肩甲骨を寄せながら、バーを胸に近づける
  5. ゆっくりバーを上げる

ポイントはバーを下げるときに胸で迎えに行く意識をすることです。また、下げてるときに肩があがりすぎていたり、腕の力で引っ張っている人が多いので、必ず背中を意識して腕はあくまでもフック程度のイメージを持って行いましょう。

ダンベルロウイング

ふたつ目の種目はダンベルロウイングです。

手順として、以下の方法で行います。

  1. ダンベルを持ち、ベンチ台に片膝と片手を載せる(体は地面に平行)
  2. 背中を真っ直ぐにし、ダンベルを握る
  3. 背中を真っ直ぐにしたまま、ダンベルをゆっくり引き上げる
  4. 背中を収縮したら、ダンベルをゆっくりおろす

ポイントは、ダンベルを真上に上げるのではなく、少し後ろに引き上げることです。
また、この種目では手の力に頼ってしまいがちになりますので、あくまでも背中の筋肉を収縮させましょう。

なれるまでには時間がかかりますが、じっくり時間をかけて習得していくことが鍵になります。

マイオネクチンを増やす筋力トレーニング種目〜下半身編〜

つづいて下半身です。
下半身は足とお尻に分けるとわかりやすいので、それぞれのトレーニング種目を紹介します。

ゴブレットスクワット

ひとつ目はゴブレットスクワットです。
自宅でもかんたんにできます。

手順として、以下の方法で行います。

  1. 足を肩幅よりも少し広めに開き、つま先を少し外に向ける
  2. ダンベル(ない場合はペットボトルに水を入れる)を持ち、胸の前に持ってくる
  3. 腹筋に力をいれ、お尻を後ろに引くようにしゃがむ
  4. 膝が90度曲がったらお尻を締めるのを意識しながらゆっくり立つ

ポイントはたくさんありますが、まずは動作を早くしすぎないことです。下ろすときに2〜3秒かけ、上げる時は2秒程度で上げましょう。また、膝を前に出しすぎないことと、上げるときはかかとよりに重心がくるようにします。

まとめ

以上!筋肉と美肌効果についての紹介と、筋肉をつけるための筋力トレーニング種目の紹介でした。

もしもポイントがわからないという方や、実際にパーソナルトレーニングを受けて筋肉を増やしたい!という方がいましたら、下記の予約フォームもしくは代表トレーナー大久保のTwitter、LINEへご連絡をいただけますとありがたいです。

参考文献
ポーラ化成、世界的に権威ある化粧品技術者学会にて発表美肌体質の秘密-筋肉が“鍵”を握ることを発見
ポーラ化成、美肌体質の秘密-筋肉が”鍵”を握ることを発見
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